ご挨拶

一般社団法人 甲府市歯科医師会
 会長 武井啓一

 

  一般社団法人甲府市歯科医師会会長の武井啓一と申します。甲府市歯科医師会のホームページをご覧頂き、ありがとうございます。山梨県は、世界文化遺産に登録された富士山と八ヶ岳連峰、南アルプスに囲まれた山紫水明の地であります。今回、厚生労働省が発表した健康寿命(平成25年調査結果に基づき算定)は、山梨県の男性72.52年、女性75.78年で、男女とも見事全国第1位となりました。我々は、その県都甲府市で、平成24年から一般社団法人として新たに発足し、甲府市と周辺地域住民の歯と口腔の健康のみならず、さらなる健康寿命延伸のために、歯科医療や歯科保健を提供することを目的にして特徴あるさまざまな活動を行っています。


1) 全国にも類をみない365日の夜間歯科救急事業(平日7時〜11時、休祭日5時〜11時)を行なっています。平成10年に休日夜間救急として始まったこの事業は、平成16年に365日体制に移行し、現在では年間約1000名の市民の皆様が利用されています。平成26年4月には甲府市地域医療センターが新設され、甲府市民の皆様の生活の安全、安心のための初期救急医療体制の拠点としてさらなる充実が図られています。さらに平成26年9月からは、河西八郎(前山梨県立中央病院副院長)先生に口腔外科を中心とした1.5次救急医療にも対応していただいています。


2) 毎年6月の「歯と口の健康週間」において、“口からはじめる健康フェスタ”と題したイベントを、我々の会だけでなく市行政や保健所、そして歯と口の健康に関係した十数団体の方々と共に開催しております。このイベントでは、「80歳になっても20本以上自分の歯を保とう」という“8020(ハチマルニイマル)運動”を啓発・啓蒙しています。8020運動は歯科医療を通じて乳幼児期からの全世代の歯及び口の健康を支えていくものです。平成28年度からは6月が食育月間であることから、“甲府食育フェスタ”を併催することとなりました。各団体のブースでは、歯や口の健康ばかりか食育等全身の健康に関わる企画が、様々な趣向を凝らして実施されます。本年度も是非多くの市民の皆様にご来場いただきたいと思っています。


3) 1歳半、3歳の乳幼児歯科健診につきましては、どこの市町村でも行われておりますが、甲府市では、独自の2歳児健診に加えて甲府市国保に加入の4、5歳児を対象とした、”すくすく発育歯科健診”と銘打った健診を隔週土曜日午後、甲府市地域医療センターで行っております。この健診では、一般的な歯科健診に加え口腔機能と歯列発育のチェックも行なっています。そしてこの健診により、甲府市では、乳幼児期から高校卒業まで、途切れることのない一貫した公的健診の流れが実現いたしました。なお成人に対しましては、会員の診療所において、妊婦を除く20歳以上のすべての市民を対象に「歯周疾患検診」を無料で行なっています。また、平成27年度より甲府市では、75歳以上を対象とした「後期高齢者歯科口腔健診」が新たに開始されました。今後は、疾病の予防はもちろん口腔機能の発達・維持・低下に対応する視点で甲府市民の皆様の歯・口腔の健康を守る診療所機能の強化に努めていきたいと思っています。


4) 
超高齢社会を迎えた現在、健やかで豊かな長寿を全うするためには「食育」が大変に重要になってきております。甲府市歯科医師会では、平成22年から多職種連携・協働による幼児(保育園児)を対象とした「しっかり噛んで、おいしく、楽しく食べる」観点からの味覚(五感)教育に取組んでいます。全国初のこの取組みは、平成26年から甲府市内の小学校でもモデル事業として始まっています。五感を用いて食べ物を味わうことの大切さを教育する味覚(五感)教育は、栄養教育とともに「健康」と「食」を考えるうえで重要な柱だと思っています。なお、平成28年度からこの味覚(五感)教育は、甲府市の事業として甲府市歯科医師会に委託されることとなりました。


5) 平成24年4月1日施行の「山梨県がん対策推進条例」において、全国で初めて「がんの治療の効果を高めるため、がん医療と歯科医療との連携を支援すること。」という条文が盛り込まれました。この快挙は、がん患者の団体である「NPO法人がんフォーラム山梨」の講演会を甲府市歯科医師会が支援したことから始まりました。現在では、地域がん診療連携拠点病院である「市立甲府病院」との連携システムが構築され、がん医療における医科歯科連携が開始されました。今後は、甲府市民の皆様に対してより充実した医療を提供するために、糖尿病等に対しても医科歯科連携の強化を図っていく所存です。


6) 団塊の世代が後期高齢者になる2025年の超少子高齢社会までに、持続可能な社会保障制度を構築するための改革が急ピッチで進んでいます。平成26年6月には、医療提供体制の改革と地域包括ケアシステムの構築を目指す医療介護総合確保推進法が施行され、甲府市歯科医師会でもそのための基盤整備に着手しました。本年度は、甲府口腔保健医療センター内に設置した在宅歯科医療相談室に対して甲府市から業務委託を受けました。今後はさらなるかかりつけ歯科医機能の強化と新たな地域完結型の歯科医療の構築を目指していきます。  
 
 甲府市歯科医師会は、歯や口に関する様々な情報の発信基地として、これからも“甲府市民の健康やQOL(生活の質)の向上のため”を基軸とした活動を続けていく所存です。甲府市は、「活力と魅力のあるまちづくり」を進めております。そのためには、甲府市民の皆様が、日々楽しく食事をし、楽しく会話をし、良い笑顔で心豊かな日常生活が送れますよう、会員一同努めてまいります。これからも、我々のこのホームページをご利用頂ければ幸いです。


                 甲府市歯科医師会会長  武井啓一